放射能から豊中の市民・子どもを守る会

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【報告】 第18回 避難者交流会(11/23)・報告

第18回避難者交流会(11月23日開催)の報告です。


今回は、原発賠償関西訴訟原告団副団長の佐藤勝十志さんと中島宏治弁護士に来ていただき、お話を伺いました。今、原発事故で全国各地に避難している人たちの中で4千人超える原告が裁判を起こしています。

●佐藤さんのお話(当会の責任で要約しました)―――――――――――――――――――――――――――

関西訴訟は原告が避難者およびその家族で、被告が国及び東電です。請求内容は一人当たり1650万+不動産などの財物。避難生活などに伴う客観的損害などは共通性がないので個別になります。



私は原発から45キロ離れた相馬市に住んでいました。震災当時、父親が入院中で、母も在宅介護中という困難な状況にありましたが、原発事故で被曝の危険を感じ、高校生の娘だけでも滋賀県の親せきに避難させようと車で東京駅まで送り届けました。車中聞いた東京の事故報道と福島での報道が大きく違うことに気が付き、一挙に福島の報道機関への不信感が高まりました。福島では(事故を)「爆発のように見えるがベント作業によるものです」と放送していたのです。妻は事故後ストレス障害に陥り、医者に見せたくても病院に患者が集中し、現地では新規患者は受け付けてもらえない状態でした。福島で事業をしていたため福島と滋賀との二重生活が続きました。しかし、福島に人がいなくなったので、お客さんもいない状況で、家族の体調不良などもあり、滋賀へ移住することにしました。自宅、土地、会社が差し押えになり競売にかけられています。賠償請求をしましたが一年経っても なしのつぶてで、家などを失うことになるだろうと思っています。



福島では、原賠審に基づいた少ない金額で多くの人が和解をさせられています。後は裁判でやって下さいということなのです。自主避難をしている人にはほとんど補償がありません。苦しい生活を強いられています。

しかし、マスコミが意図的に伝えたのではないかと思えるような報道があり、避難者が避難先で誤解され、白い目で見られることがあります。福島の人は東電から大金をもらって毎日パチンコをしている、というようなことですが、それはほんの一部の人なのです。

福島県庁の中でも、意見が二つに割れているようです。県民が減ってももっと(避難者を)サポートすべきだという声と、県民が減ると県自体がつぶれてしまうという声があるのですが、大きな声で言えないでいます。

また、娘の同級生のお母さん達の話によると、毎日線量バッジをつけ、除染をしたりして、ギリギリの状態で福島で暮らしているそうです。本当は福島から避難したいけれども事情が許さず、仕方なく暮らしているのです。実はそのお母さん達が、年間20ミリの基準が決まったら避難しますと言っています。20ミリシーベルトは少なくとも子育てをしている人には受け入れられない高い数値なのです。



滋賀県で福島からの保養キャンプに関わっていますが、ショックなことがありました。娘が甲状腺検査をしました。その時検査した子ども達の3分の2以上が2,3ミリ以内の嚢胞が複数(二桁代)あり、三分の一がB判定で半年以内に再検査をしなければいけない状態でした。

それから、原発の発電のコストは安いです。試運転のお金で建設費がまかなえます。しかし万が一事故が起きた時には莫大なお金がかかります。その事故を避けるために本当はコストをかけなければならなかったのです。

私は、福島で真面目に働き、税金を払ってきました。長年築き上げたものを全て捨てて、「命の安全」だけを求めて滋賀に避難移住しました。津波は天災で諦めがつきますが、原発事故は人災です。被ばくして先のことはわからないですが、せめて子どもの結婚式は見たいし、孫も抱っこしたいと妻と話しています。

今、気になることは、琵琶湖のことです。大飯原発や汚染チップ等、琵琶湖の水がやられると、関西は大変なことになるのではないでしょうか。

地元の皆さんにお願いしたいのは、もし避難者に会ったら 「何かをしてあげる」というより、話を聞いて「寄り添ってあげて」ほしいと思います。福島の人はシャイで頑ななところがあるのですが、声を聞いてあげてください。そうしたら、心の平静をとりもどしていけると思うのです。



中島弁護士のお話しーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



20万人以上は避難をしているはずですが、聞き取りがうまくいっていなくて、そこは拾い上げていかなければと思っています。被害の状況はほとんど解っていないということです。

時効があるので、この3月に何の補償もされずに権利を失う可能性があります。できれば早く裁判を起こしたほうがいいと思います。

年間1ミリの基準がありますが、それだと1千万位の人が対象になります。範囲を絞り、それ以外は切り捨てるのがこの国のやり方です。水俣病の時と同じです。とにかく運動をして広げていかないと救済されないでしょう。

訴訟は、福島、いわき、札幌、新潟、山形、千葉、東京、名古屋、大阪、京都、神戸、などで起こされていますが、いわき市民訴訟なので原状回復請求と慰謝料請求をしています。

訴訟費用は一人7万円かかりますが、減額方法もあります。 

                        

以上、お二人にお話して頂き、そのあと質疑応答。会終了後には避難者の個人的相談会をしました。

[ 2013/12/16 15:29 ] 避難者交流会 | TB(0) | CM(0)