放射能から豊中の市民・子どもを守る会

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【報告】 第22回避難者交流会の報告

第22回避難者交流会の概略を報告します。

(2015/07/24 すてっぷ)

参加者は、避難者3人とその家族(母・子ども)の7人。 地元から13人の計20人でした。

<Yさんのお話のあらまし>

関西で育ったが、旅が好きで、福島で出会った女性と結婚し、福島へ。
3・11福島原発事故当時、第1子が出産間近であった。

3月17日に出した政府の食品基準が信じられず、自身はともかく、妻・子どもへの影響が心配。
実家和歌山から水を送ってもらう。
東京の金町浄水場の汚染が問題になったが、郡山では「不検出」と言われ、行政への不信感が募る。
生まれた子どもを守る責任と守りたいという思いが強くなった。
食べ物についての情報もなく、どこから手に入れるか困った。
妻の実家は今まで通りの生活で、不安が残った。
自分の家で窓を開けず、買い物も自分がして、外出から帰るとすぐ服を洗濯するような生活をしたが不安があり、
不安によるストレスがたまった。

2011年8月に汚染マップが出たが、0,7μ㏜あり、職場に近い郡山駅前ビルのある部分は80μ㏜もあった。
公園も10μなど。
子どもを守るため家の中で過ごさせているが、そのことへの疑問が湧く。
子どもはいろいろなものを見て、「発見」して成長するのに、それができなくてよいのか?
仕事はブライダル関係だが、結婚をする人が急激に増え、仕事は順調だった。給料も良かった。
が、子どもの健康への不安という気持とのバランスが取れず、不安感が増したことが避難のきっかけとなった。
子どもが成人するまで戻らないと決めた。

後悔としてあるのは、もっと早く避難を決断すればよかったということ。
(避難は2012年1月)西日本にしようと思った。
今も、今だから迷っている人には、とりあえず早くやってみるべきと言いたい。

避難を決めた理由は、
1、行政への不信
2、子どもの健康(被ばくさせない) 3、子どもの育ち方(のびのび過ごさせたい)

避難してきても、食への不安はあり、買い物でのストレスが大きい。
食品を一つ一つチェックの必要性があり、放射能(内部被ばく)の不安はずっと続く。

原告になったきっかけは、妻が弁護士から話を聞いたこと。
避難せねばならなかったことが「悔しい」と妻も言う。親子4人が原告になる。
一人10数万、印紙代だけでもかかる。いつまで続くのかの不安もある。
しかし、被害者は増えるはず。
「原発はなくさなきゃいけない」と思う。
大阪も危険だ。また事故が起きたら国として成り立つのか。日本が好きだし、日本で子どもを育てたいと思っている。
自分がいたところは、大変危険な放射線管理区域と同じレベルだった。
原発輸出の仕組み自体をどうにかしたい。
事故が起きれば、当たり前の生活が一瞬でなくなる。
健康不安を一生抱えることになる。
人々の気持ちもバラバラになる。

医者や教員・役所の人。要職にある人が逃げてくれたらよかった。(皆も逃げやすくなった)
裁判の支援もありがたいが、より多くの人に今の状態が大丈夫かと疑問を広げてほしい。
決めつけると反発が出るから問いかけてほしい。

     *    *    *

お話の後、参加者から自己紹介を兼ね、質問や意見・感想などを出してもらいました。
その中から、いくつか印象に残った言葉をを紹介します。

・若い独身男性から: 避難のことを具体的にイメージできなかったが話を聞いて、自分だったらどうしていたかなどを考えた。
伝える大変さはどこにあるのだろう。

・裁判は長丁場になるが、傍聴席をいっぱいにし続けることが大事だ。

・避難者Tさん: 子どもも大きく、自分は自分だけのために出たが、
           ピアノ教室の生徒を残して逃げたことにすごく罪悪感があった。
           が、「何も悪いことをしていないのに心を痛めていることがあなたが受けた被害だ」と弁護士に言われた。
           「よそにいけない」「ここにいるしかない」人にとっては、自分で「大丈夫」と思わないと生きていけない、
           だから自分で折り合いをつけるしかない。
           自分の周りに「大丈夫よ」と言う人が増えているが、ここにいると私も流されてしまうと思い、背筋がぞおっとした。
  今も自分の気持ちを抑えているストレスがたまっている人が多いと思う。

・国が個々の希望を聞いて対応すればいいのに、ここが分断されている。

・Yさん: 私の場合も、親戚も話すこと自体にアレルギー反応があり、受けつかなかった。
  避難も、県外避難者は勝手にやってと言う県の対応。
避難をしても買い物などでストレスを感じる事実を関西の親にも知ってほしい。
日常の中で気付いてほしい。自分がものを知らなかったということを、この事故で知った。

・関東からの母子避難者: 夫は残っている。価値観が違う。喧嘩になるからその話題を避けている。

・Yさん: 男はプライドがあって、生活を捨てられない。
認証欲求があり、今ある地位を手放し、ゼロからスタートすることがなかなかできないが、
子どもをどうするのかと言う視点で、夫婦が感情的にならず、互いに譲歩してやればどうか。
子どもの健康被害の確率を下げるために。
同じ男性同士で話す場があればいいかもしれない。
                                                       (文責:N)
[ 2015/08/13 10:36 ] 避難者交流会 | TB(0) | CM(0)
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